東京濾器株式会社 導入事例



所 在 地 : 神奈川県横浜市都筑区仲町台3-12-3
設   立 : 昭和24年3月29日
資 本 金 : 20億円
社 員 数 : 960人
https://www.roki.co.jp
東京濾器株式会社は「CLEAN&SAVING」の企業理念の下、創立70周年を迎えた会社で、自動車用フィルターや樹脂インテークマニホールド、触媒マフラー、オイルクーラーなど、低公害・省エネルギーの各種純正部品の開発・製造を行い、多くの自動車メーカーより厚い信頼を獲得しています。同社の生産拠点は、国内はもとより、海外にもロボットなどの最新技術を導入した拠点を複数構え、グローバルな生産に対応できる体制を整えています。

[導入前の課題]

図面をパスワードで暗号化して送っても、解除後のファイルを守る手立てがなかったため、現地で流出してしまうリスクがあった。
また、出図管理システムを海外に設置するには輸出規制や莫大なコストが発生するなどハードルが高かった。


[導入後の効果]

ファイルを利用できる端末を固定することで、メールの誤送信や図面流出で情報が漏えいするリスクが大幅に減った。
「暗号化フォルダ機能」を利用することでパスワード管理も不要になり、ファイルの暗号化に伴う煩雑な作業からユーザーを解放できた。


海外製造拠点への図面ファイルのセキュアな受け渡しをDataClasysで実現。

海外拠点にどうやって図面を「速く、かつ安全に」送るか?

東京濾器株式会社 
開発第一本部 開発管理グループ
山下 徹也様

東京濾器株式会社(以下、東京濾器)ではかつて、本社の設計部門から海外の生産拠点へ図面を渡す際、国内で利用している出図管理システムから出力した紙の図面を郵送していました。しかし東京濾器 開発本部 開発管理グループ 金子善浩様によれば、2015年ごろからこうした運用に課題が見え始めていたといいます。

「紙の図面を郵送すると航空便を使っても到着まで1~2週間かかるため、海外拠点にタイムリーに図面を渡すことができませんでした。特に近年では、お客様からの短納期の要望に応えるために生産リードタイムを短縮する必要があり、図面を郵送していてはとても間に合わなくなってきました」

そこで同社はやむなく、紙の図面をスキャンしたPDFファイルにパスワード付きの暗号化を施し、海外拠点にメール添付で送信する運用を始めました。同社の内部ルールでは、あくまでも「紙の図面が正である」と定めていましたが、郵送にかかる時間を無駄にしないためにPDFファイルの図面を「仮図」として海外拠点に送り、正式な紙の図面が到着する前に先行して製造を進めてもらうことでリードタイム短縮を図ったのです。

この運用には一定の効果があったものの、今度は別の問題が持ち上がりました。東京濾器株式会社 開発第一本部 開発管理グループ 山下徹也様は次のように述べます。

「海外拠点側で図面のPDFファイルを受け取り、パスワードを入力して暗号化を解いた後は、こちら側からファイルを保護する手立てがありませんでした。そのため図面ファイルが海外拠点で不正に複製される、メール誤送信により社外に流出してしまうといった恐れもありました。また、設計者が海外拠点に図面のPDFファイルを送る際、各ファイルに個別にパスワードを設定する必要があったため、取り扱うファイルが多い場合には多数のパスワードを管理しなくてはならず、現場にとって大きな負担になっていました」

そこで同社は、万が一図面ファイルが海外拠点から流出しても情報が漏えいせず、かつパスワード管理も簡素化できる仕組みの導入検討を始めました。

容易かつ安価に導入・利用できるファイル暗号化ソリューション「DataClasys」を採用

当初は国内で利用している出図管理システムを、そのまま海外拠点にも展開する方法を検討しました。しかし海外拠点には輸出規制があり、そう簡単に出図管理システムのサーバを設置できないことが判明しました。また出図データを本社から海外拠点に送信するには広帯域の専用回線が必要で、そのために1拠点当たり月額数百万円もの回線料金を支払う必要があることが分かりました。海外拠点は全部で8か所ありましたから、回線料金だけでも膨大なコストが掛かります。加えて海外拠点に新たに高額なプリンタ装置を導入する必要があり、投資対効果の面でとても現実的とは言えませんでした。

そこでこの方法はあきらめ、その代わりにファイル暗号化ソリューションの導入を検討することになりました。……

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※本事例に記述した数字・事実はすべて、事例取材当時に発表されていた事実に基づきます。数字の一部は概数、およその数で記述しています
※2020年1月取材