工作機械関連メーカ様 導入事例

作図,シミュレーション,NCデータ作成まで暗号化

  • 概要
    • 導入規模:50~199人
    • 業種:製造業
  • 導入の目的
    • CADデータの保全を図りたい
    • 海外事業所や取引先だけに安全にデータを使わせたい

お客様の課題

データ流出による類似製品の懸念があるためこれまで海外に重要なCADデータは提供せず、海外での設計変更依頼は国内の設計者にて対応をしていたが、設計者の負荷が高くなりお客様の納期に間に合わないケースがあった。こうした問題の改善のため、CADでも暗号化したまま利用できるソリューションを模索し始めた。
それにはCADだけではなく重要情報ファイルから関連して出力される各種ファイルももれなく暗号化することと、設計から加工までこれまでと変わらない操作で運用することが絶対条件だった。

この事例のポイント

  • 海外拠点へのCADデータ提供
  • 複数の3次元CADアプリケーション対応
  • 設計効率および納期短縮が実現

対策概要

海外子会社、関連会社に提供される3次元モデル(パーツ、アセンブリファイル、CAMモデル)を国内の転送システム上で自動暗号化することで重要データの漏洩を防止する。

利用環境や対象アプリケーション

CREO、ICAD/MX、VERICUT、CAM Post、Microsoft Office

運用形態

暗号化された各種ファイルはDataClasysの権限によりファイル出力を禁止して利用させるが、業務上必要なファイルは特定のフォルダへ暗号化して出力させる。
CADからシミュレーションおよびCAMへのデータ連携については暗号化ファイルとして利用できるためセキュリティを向上させながらこれまでと変わらない運用が実現。
ただしNCプログラムから出力されるファイルは除外設定することで暗号化されず平文で生成される。