2021年10月12日開催『横河レンタ・リース×DataClasys 共催 操作性は変わらず強固なセキュリティーを実現 暗号化と常時バックアップで情報資産を守るためのウェビナー』レポート

10月12日に横河レンタ・リース株式会社様と弊社の共催にてウェブセミナーを開催いたしました。セミナーでは近年非常に多くの企業に情報漏洩被害をもたらしているランサムウェアにの被害状況と特徴および対策、そしてソリューションによる解決策などをご提案させていただきました。

当日は業種や企業規模を問わず非常に多くの方にご参加いただき、とても有意義なセミナーを開催することができました。以下は当セミナーの開催レポートになります。

【セッション1】 バックアップだけでは防げない暴露型ランサムウェア対策とは

株式会社DataClasys マーケティング本部
津村遼

はじめのセッションでは、弊社よりランサムウェア被害の現状や特徴についてお話させていただきました。

現在、国内企業でもランサムウェアの被害が拡大しており、官民問わず多くの企業・団体で被害が発生しています。今年9月に警察庁から公表された「令和3年上半期におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢などについて」によれば、令和3年上半期に都道府県警察から警察庁に報告のあったランサムウェア被害件数は61件となっており、これは前年下半期の21件に比べて3倍近い数字となっています。また、報道などを見るとランサムウェア被害の多くは大企業に偏っているのではと考えがちですが、決してそうではなく、前述の61件の内、大企業17件(28%)、中小企業40件(66%)、その他4件(7%)と、企業規模を問わず被害が発生していることが分かります。すべての企業にとって、ランサムウェアの脅威は対岸の火事ではないのです。また、ランサムウェア感染経路の8割近くがテレワークをきっかけとしていることも分かっており、まだテレワーク導入に伴うセキュリティ強化を実践できていない企業は早急な対応が求められます。

近年のランサムウェア攻撃は不正アクセス後に機密情報の含まれるファイルを盗み出し、その後不正な暗号化を行い、身代金を要求します。ランサムウェア対策と言うとバックアップによる復旧ばかりに目が行きますが、それだけではファイル窃取による被害を防ぐことができず、片手落ちとなってしまいます。上述の警察庁資料にもこの手口を取るものが全体の77%を占めているという記載があり、現在では必ず検討しなければならないポイントとなっています。

ファイル暗号化ソフト『DataClasys』は、このファイル窃取に対する有効な手立てとなります。重要なファイルをDataClasysで暗号化しアクセス権を設定することで、「専用のクライアントソフトがインストールされている端末」かつ「権限を持っているユーザ」でないとファイルを開けないようにすることが可能です。これにより、ランサムウェアによるファイル流出が発生しても、攻撃者にはファイルを開くことができなくなり、情報漏洩を防ぐことが可能になるのです。

セミナーでは実際のDataClasysのデモなどもお見せし、DataClasysによる暗号化の方法と暗号化ファイルの閲覧方法などをご説明させていただきました。

【セッション2】 ランサムウェアの標的にならない!データレスPC™によるデータ保護とは

横河レンタ・リース株式会社 営業統括本部 マーケティング本部
原田大輔

次のセッションでは、本セミナーの主催である横河レンタ・リース株式会社の原田様よりデータレスPCTM『Passage』のご紹介をいただきました。ランサムウェアの脅威から被害を防ぐには、端末側での不正暗号化対策と漏洩対策も必要となります。Passageはローカルのユーザプロファイル下にあるデスクトップやドキュメントの領域をすべて社内のファイルサーバやデータセンター(仮想サーバ)上に置くことができるソリューションです。PC上にファイルを持たないことでランサムウェアの標的から逃れることが可能となります。

ランサムウェアへの対策以外にもPassageで解決できる悩みについてお話しいただきました。例えばPC紛失時のデータ漏洩などの端末側からの漏洩リスクや、故障時のデータ損失などはデータレスPCTM で解決できます。またPassageの場合、VDI・シンクライアントよりも安価で導入できる点も大きなメリットの一つです。さらにWindows10をご利用の際にありがちなアップデート時の空き容量不足の問題も解消することが可能となります。セミナーでは、デモを通して実際の画面やオフライン時の挙動などについても詳しくご説明いただきました。また、インストール手順や初回立ち上げ時のデータ移行などについてのお話もあり、非常に具体的なイメージの分かりやすい内容となっておりました。

Passageによる端末側からの流出阻止とDataClasysによるファイルサーバ側の暗号化保護を組み合わせることで、非常に強固なセキュリティ体制を構築することが可能となります。ランサムウェア対策だけでなく、PCの盗難・紛失、誤操作、内部不正などのセキュリティリスクから大切なデータを守りたい時は是非ご検討下さい。

最後に

セッションの最後には多くの質問が寄せられ、有意義なウェブセミナーとすることができました。お時間を割いて視聴いただいた方は、誠にありがとうございました。当日セミナーにご参加できなかった方も、内容が気になる方は当日のアーカイブ動画がございますので、是非お問い合わせ下さい。

ファイル暗号化ソフト『DataClasys』とデータレスPCTM「Passage」で、皆様の抱えているセキュリティの課題が解消できるのであれば、嬉しい限りです。

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