【社長コラム】コロナ禍における弊社のテレワークセキュリティ

株式会社DataClasys代表取締役の曽我祐二郎です。

新型コロナウイルスが猛威を振るっています。未知のウイルスとの戦いが始まり、3密を防ぐなど感染を抑える行動変容が求められ、4月には政府により緊急事態宣言が発令されるまでに至りました。人と人との接触を7割以上削減するために、弊社でも働き方の変容が緊急に必要となり、時差出勤、時短勤務、そしてテレワークと、できる限りの対策を速やかに実行いたしました。

テレワークに関しては、弊社は主に、業務PCの持ち帰りと自宅からのVPN接続による社内ネットワークへのアクセスという方法を選択することにしました。緊急的に導入するこのテレワークに対して、正直に申し上げますと大きな不安もありました。VPNのライセンス数や帯域などのネットワーク環境は十分とは言えませんでしたし、社外での業務が大幅に増えることによる生産性の低下や、情報漏洩のリスク増加も懸念しなければなりませんでした。

しかしながら弊社はセキュリティベンダーです。平時から自社の情報漏洩対策・ファイル暗号化ソリューション「DataClasys(データクレシス)」を活用し、情報漏洩に対して根本的な対策を行ってきましたので、その懸念は大きなものではなく、躊躇なくテレワークの導入を決断・実行することができました。また、このファイル暗号化による情報漏洩対策は、十分ではなかったVPN環境のなかでも生産性を大幅に落とすことなく、安全・安心なテレワーク運用をもたらしてくれました。

業務PCの持ち帰り時の盗難・紛失のリスクに対して、ファイルは暗号化されていますから、漏洩の心配はありませんでした。

VPNライセンスが足りないこと、あるいは帯域不足に対しては、ファイルを暗号化したままで利用できるため、ダウンロードして一旦VPNを切断するなどして限られた資源を有効に共有することができました。

こういった情報漏洩への対策をしっかりと行っていましたので、自宅での業務範囲にも特に制限を設けることはしませんでした。

従業員からは、平時よりストレスがかかる状況においても、セキュリティに関しては普段と変わらず業務が行えるということで、安心感があったとの声も聞きました。

緊急の対策ではありましたが、混乱もなく速やかに、かつ低いコストでテレワークなどの導入を進められたことは、幸運にもまだ弊社から感染者が出ていないことの遠因でもあるかもしれません。

またこれらは、このソリューションを提供してきた私たちにとって、DataClasysの価値や、今後も自信を持ってご提案していけるということを再認識させてくれるものとなりました。

この新型ウイルスとの戦いは長期化してきております。さらに今後別の新型ウイルスが出てくることも当然あるでしょう。私たち経営者は、そういったリスクを念頭に置きながら準備をしていかなければなりません。第2波・第3波、そして新たな危機に備えて、より十分な環境を整備していくことはもちろんですが、情報セキュリティの根本的な対策をとっておくことで、効率的な対応が可能となるということを改めて実感いたしました。

このことは弊社だけではなく同じ危機を共有する皆様にも共通しているはずです。弊社だけの小さな事例ではありますが、このソリューションが共通の敵に打ち勝つ一助となれればこんなに嬉しいことはありません。