「自治体向けセミナー テレワークとβモデルに備える情報漏洩対策」開催レポート

11月19日、26日の二日にかけて、株式会社DataClasys主催のWebセミナー「自治体向けセミナー テレワークとβモデルに備える情報漏洩対策」を開催いたしました。

総務省による「地方公共団体における情報セキュリティポリシーに関するガイドライン」の見直し案(βモデル)、新型コロナ対策としてのテレワーク推進などが求められる中、同時に検討しなくてはならないセキュリティ課題や弊社のDRM/IRMソリューション『DataClasys』が自治体様でのセキュリティ強化のためどのようにお役に立てるかご紹介させていただきました。

当日は地方自治体様、Sier様を中心に多くの方にご参加いただき、非常に有意義なセミナーを開催することができました。そのセミナーの内容を抜粋してご紹介します。

テレワークのセキュリティリスクとDRM/IRMによる対策

最初の議題として取り上げさせていただいたのが、テレワークのセキュリティリスクとその対策についてです。

働き方改革への対応やコロナ禍の影響により、各自治体様でテレワークの導入に関する施策が推進されています。

テレワークの具体的な方法としては庁用端末・USBの持ち出し、BYODの使用、VPN接続、リモートデスクトップ・仮想クライアントの利用、そしてクラウドサービスの利用などが挙げられますが、それぞれにセキュリティリスクが存在しており、個々に対策を講じても漏洩100%を防ぐことは不可能と言っても過言ではありません。

このような現状から、漏洩を入口だけで防ぐのではなく、ネットワーク内に侵入されることを前提とし、もしデータが流出してしまっても漏洩した『先』で情報漏洩を防ぐことができるシステム『DRM/IRMソリューション』についてご紹介させていただきました。

DRM/IRMソリューションにより暗号化されたファイルは鍵管理サーバから鍵配信を受けない限り、開くことができません。テレワークには持ち出しPC・USBの紛失やBYODのマルウェア感染、VPN経由での不正アクセスなど特有のセキュリティリスクが存在しますが、どのような理由で流出しても暗号化処理されていれば第三者にはファイルを利用することができませんので、非常に根本的な対策を講じることができます。

最後にゼロトラストセキュリティの視点からもDRM/IRMソリューションの有効性をご紹介させていただいた上で、話題は「三層の対策」見直しへ移ります。

テレワーク時のセキュリティリスクと対策 リモートデスクトップ・仮想クライアントを利用した場合のファイルの漏洩対策
リモートデスクトップや仮想クライアントとファイル暗号化を組み合わせることで
更なるセキュリティ強化と利便性の両立が可能に

「三層の対策」見直しへの対応

次に取り上げたのは『三層の対策』見直しへの対応についてです。

2015 年11月に発表された『自治体情報システム強靭性向上モデル』により、各自治体様では『マイナンバー利用事務系』『LGWAN接続系』『インターネット接続系』の3つにネットワークを分割する、いわゆる『三層の対策』が講じられています。

今回の見直し案では、この『三層の対策』の課題として挙げられている利便性・効率性を向上させた新たな強靭性向上モデル『βモデル』の検討について言及されました。しかし、利便性を重視したβモデルはインターネット接続系に業務端末・システムを配置することになるため、移行にはそれに伴うセキュリティリスクへの対策が不可欠となります。

DRM/IRMソリューションで暗号化したデータには、同時にファイル単位でのアクセス制御(閲覧・更新・印刷など)を加えることができます。このアクセス制御についてはβモデルを採用する上で求められるセキュリティ対策として見直し案の中にも記載されています。

またαモデルをそのまま継続する自治体様にも最新のセキュリティ脅威に備えた対策が求められており、暗号化は有効な手段となり得ます。

「三層の対策」見直しへの対応 βモデルに対するファイル暗号化適用の効果
「マイナンバー利用事務系」からの内部持出しと「インターネット接続系」への外部攻撃の両方からファイルを守る

DataClasysで次期情報システム構築に向けたセキュリティ対策を!

テレワークや三層の対策への対応以外にも、DRM/IRMソリューションによるファイル暗号化は、改定後のガイドラインに盛り込まれる予定の『昨年のインシデントを踏まえた情報資産や機器の廃棄等』にも対応することができます。

セミナーの最後には、実際に庁内ネットワークで弊社のDRM/IRMソリューション『DataClasys』を利用した場合の具体的な運用イメージについて、①テレワーク時の運用、②インターネット接続系に限定してファイル暗号化し外部攻撃に備える運用、③マイナンバー利用事務系まで全庁のファイルを暗号化し、外部攻撃から内部持ち出しまで全てのセキュリティリスクに備える運用の3つのパターンをご紹介し、さらに実際に区役所様へ導入した事例についてもご説明させていただきました。

DataClasysで次期情報システム構築に向けたセキュリティ対策を! マイナンバー利用事務系を含む全庁へのファイル暗号化運用イメージ図
マイナンバー利用事務系を含む全庁でファイル暗号化を利用した場合の運用イメージ

当Webセミナーへご参加いただいた方は、誠にありがとうございました。
今後もこのWebセミナー形式をとって情報発信を行っていきます。
今後のセミナーにご興味のある方は最新情報を随時発信しますので、お問い合わせフォームよりご連絡ください。